藝人春秋

帰省のために新幹線に乗ろうとして、カバンの中にある本を確認しようとしたところ、何もない。一冊も持ってきていないことに気づいた。

慌てて東京駅構内を走って書店を探し、平台をざっと眺めたところ本書が目についた。パラパラみると2時間ほどの新幹線移動にちょうどよさそうな気がして購入。新幹線車内で読みだしたら没入してしまい、豊橋まであっという間に過ぎた。数日ぶりにあった子どもたちともちょっと遊んだだけですぐに本に戻り寝る前に読了。

まあ、いわゆる芸能人本とはちょっとレベルが違うので、抵抗ある人は文庫になってからでもいいから、読んでみるといいと思いますよ。

火山のふもとで

夏の間浅間山のふもとにある別荘へ事務所を移して仕事をする建築事務所の話。松家仁之氏のデビュー作。

愛おしい物語と静かで丁寧な語り口に深く魅せられた。読み返し必至。僕が今年読んだ中で最良の小説(実は今年はあんまり小説を読んでないのだけど)。

読みはじめからクレストブックス感を感じていたのはどうもあながち見当はずれというわけでもないらしい。松家氏はクレスト・ブックスの立ち上げに関わっていたとのこと。

今週末は、秋も一箱古本市2010

5月のゴールデンウィークと10月始めのこの時期は、自転車で近所を走り回るのが恒例になってもう5年。この5年は個人的には激動の5年でもあってちょっとした感慨が。

秋も一箱古本市2010、開催決定!

2010年10月9日(土)11:00~16:30
雨天の場合は10月10日(日)に順延

会場
古書ほうろう/コシヅカハム/古書 信天翁/谷中 松野屋
ライオンズガーデン谷中三崎坂/大円寺/往来堂書店/宗善寺

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春宵十話 - 岡潔

春宵十話 随筆集/数学者が綴る人生1 (光文社文庫)

長く読まれているようだけれど、僕は今回初めて読んだ。と思う。ちょっと既視感があるけれど、たぶん気のせい。
最近新潮文庫からでた小林秀雄との対談「人間の建設 」を読んだのがきっかけ。ことばの使い方が独特でもっと読んでみたくなった。ちなみにこの「人間の建設」もとても面白い。今ならどこの書店でもすぐに手に入るしおすすめ。
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