懐かしい人たち (ちくま文庫)

懐かしい人たち (ちくま文庫) 丸善でなんとなく見つけて買った本。

昔読んだことがあるような気がするけれど、こういうの大好き。これだけ吉行エイスケについて書かれたものというのはあんまり記憶にない。石川淳とエイスケの共通の知人の話なんてたまらん。

谷根千つながりでは、日暮里本行寺での結城信一(初めて聞く名前)の葬儀に出席する話が。

吉行淳之介の小説やエッセイを集中して読んだのは二十歳ぐらいか。もう全然覚えてないけれど、久しぶりに読んでみるか、という気になる。

渋滞学 (新潮選書)

渋滞学 (新潮選書)ドーキンス本と一緒に往来堂で見つけてなんとなく買った本。

初めて知ることがたくさんあった。とても興味深く、ひっかかりの多い読みにくい文体にもかかわらず、ちゃんと読了。この文体に耐えられるようならお勧め。往来堂で立ち読みしてから決めるといい。

そういえば、情報処理試験を受けた頃に、待ち行列の意味がわからなくて難儀したなあ。

神は妄想である―宗教との決別

神は妄想である―宗教との決別

ドーキンスの語り口に引き込まれて、この週末のほとんどをこの本に費やした。
キリスト教の子供、イスラム教の子供、ユダヤ教の子供というのはいない。キリスト教徒の親を持つ子供、イスラム教徒の親を持つ子供、ユダヤ教徒の親を持つ子供がいるのだ。

ほんとになあ。つくづく切ないことになあ。

たぶん、科学は宗教の一種なんだだとか、神はとっくに死んでるとか、とるに足りない内容だってことを一段上から見た感じで批判されるんだろうな。

ちょっと脇が甘いかなと思うところがあった。でも、自分で読んで、自分で考えたほうがいい。少なくとも読んで面白い。

これは往来堂(id:oiri)で買った。

『婦人公論』にみる昭和文芸史 (中公新書ラクレ)

『婦人公論』にみる昭和文芸史 (中公新書ラクレ)いやあ、面白かった。知らないことがたーくさんあった。

「細雪」についてのコメントが森さんらしい。「細雪」はとても好きな小説のひとつだから、ちょっと、そこを責めるのはナシじゃない?って感じもするけれど。

紙面が足りないってエクスキューズが気になった。

雑誌の連載だから仕方ないのかもしれないけれど、足りなかったところをバンバン書いて欲しい。

新書ではちょっとめずらしい厚さ。これでいけるなら、新書でいいじゃん。本のデザインも愛する人には申し訳ないんだけど。

あ、これは…買ってない。森さんの本、初めてもらった。

数学的にありえない

数学的にありえない〈上〉

話題のようなので読んでみた。アインシュタイン、ハイゼンベルグ、シュレーディンガー、で、ラプラス。このあたりの名前にちょっとでも引っかかる人は読んでみるべき。5時間で読める。

息切れ感はおいといても、後半の展開はちょっとどうなんだろ。不確定性原理と矛盾しないか。しないのかあ?と読んだ後でいろいろ考えられるのだからよい小説。