最強ヘッジファンドLTCMの興亡 (日経ビジネス人文庫)

最強ヘッジファンドLTCMの興亡 (日経ビジネス人文庫)これは神保町の三省堂で買った。

LTCM(Long Term Capital Management)という、一時期ダントツの運用成績を誇ったヘッジファンドの成り立ちから、破綻までのドキュメンタリー。ドキュメンタリーなんだけれど、エンターテインメント小説読んでるみたいな、ものすごい面白さ。ライターの力ってスゴイ。

懐中時計 (講談社文芸文庫)

懐中時計 (講談社文芸文庫)これはどこで買ったか覚えていない(ってことはたぶんAmazonだ)。ほうろうの宮地君に薦められて買ったんだけど、ずっと積んであった。

印象深くて印象薄いこの境地。なんで今まで読んでなかったんだろう。

ところで講談社のこの文庫、結構いい値段なんだけど、値段に文句言うんじゃなくて、出してくれるのを感謝しよう。ほとんど儲かってないはず。

神は妄想である―宗教との決別

神は妄想である―宗教との決別

ドーキンスの語り口に引き込まれて、この週末のほとんどをこの本に費やした。
キリスト教の子供、イスラム教の子供、ユダヤ教の子供というのはいない。キリスト教徒の親を持つ子供、イスラム教徒の親を持つ子供、ユダヤ教徒の親を持つ子供がいるのだ。

ほんとになあ。つくづく切ないことになあ。

たぶん、科学は宗教の一種なんだだとか、神はとっくに死んでるとか、とるに足りない内容だってことを一段上から見た感じで批判されるんだろうな。

ちょっと脇が甘いかなと思うところがあった。でも、自分で読んで、自分で考えたほうがいい。少なくとも読んで面白い。

これは往来堂(id:oiri)で買った。

『婦人公論』にみる昭和文芸史 (中公新書ラクレ)

『婦人公論』にみる昭和文芸史 (中公新書ラクレ)いやあ、面白かった。知らないことがたーくさんあった。

「細雪」についてのコメントが森さんらしい。「細雪」はとても好きな小説のひとつだから、ちょっと、そこを責めるのはナシじゃない?って感じもするけれど。

紙面が足りないってエクスキューズが気になった。

雑誌の連載だから仕方ないのかもしれないけれど、足りなかったところをバンバン書いて欲しい。

新書ではちょっとめずらしい厚さ。これでいけるなら、新書でいいじゃん。本のデザインも愛する人には申し訳ないんだけど。

あ、これは…買ってない。森さんの本、初めてもらった。

数学的にありえない

数学的にありえない〈上〉

話題のようなので読んでみた。アインシュタイン、ハイゼンベルグ、シュレーディンガー、で、ラプラス。このあたりの名前にちょっとでも引っかかる人は読んでみるべき。5時間で読める。

息切れ感はおいといても、後半の展開はちょっとどうなんだろ。不確定性原理と矛盾しないか。しないのかあ?と読んだ後でいろいろ考えられるのだからよい小説。