昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー)

昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー)

昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー)

ひと月ほどかかって読了。読みにくいわけではなくて、まとまって読む時間がとれなかっただけ。この戦後篇に対応する戦前篇「昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)」をこれから読むつもり。

半藤さんは実は一度飲み会で隣の隣に座っていたことがあって、僕のことを覚えているわけはないけれど、なんとなく親近感。顔と声の大きいおしだしのよい人だという印象。

[本] まだ途中

持ち歩き始めて早1ヶ月、いまだ上巻の半ばぐらい。史上最遅のペースだなこりゃ。

徳川家達邸の放火事件のくだりを定食屋で読んでいるときに、ニュースで大磯の旧吉田茂邸が火事で焼けたことを知る。放火ではないらしいけれど残念なこと。

ところで、この水平記、高山文彦本では「鬼降る森」に次ぐ傑作の予感。

週末寝込んだ成果

明日泣く (講談社文庫)

明日泣く (講談社文庫)

なんだよ、おい、知らなかったよ。

好きな作家なのに、目につけば買ってるつもりだったのに、こんなにいいのをまだ読んでいなかったのかよ。

これは、今年の秋も一箱でゲットした中では最高のセイカだな。

恋兵衛最高。色川+阿佐田全集には、書き飛ばしたという髷ものも探して入れるべきだよな。いつか、ちくま文庫で出るよなあ。でるべきだよなあ。往来堂で予約してみるか。

酔郷譚

酔郷譚

もう、なんていうか、円熟熟熟熟熟熟熟熟熟熟。

意識していたんじゃないかとも思うけれど、高丘親王航海記 (文春文庫) な雰囲気があって怪しくて、いい。

もう、新作は読めないんだよな。

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

物事を論理的に突き詰めて考えてみるというのは、エキサイティングなんです。

引越貧乏 (新潮文庫)

色川武大 引越貧乏 (新潮文庫)

これも、先日の秋も一箱で見つけて買った本。ブックオフの値札が100円とついたままなのはご愛嬌。たしか終了間際に50円で。

古本を買うのはたいていの場合、以前にも読んでいるけれど、手元になくてまた読みたいと思って買うんだけれど、これもそう。

はじめは50歳記念の短編集の予定が途中で間に合わずに還暦記念になったという。タイトルになっている引越貧乏は急逝する3ヶ月前に脱稿されたもの。

しみじみと、いい小説読んだなあ。

浪人の王者頭山満 (1984年) (河出文庫)

浪人の王者頭山満 (1984年) (河出文庫)

浪人の王者頭山満 (1984年) (河出文庫)

こちらも、秋も一箱で買った本。少し早い時間に買ったような気がするから、200円ぐらいか。

「二世論」つながりでいうと、夢野久作の名前が出るといつも父親の杉山茂丸が出てきて、杉山茂丸が出てくると、頭山満が出てくる。以前から興味はあっても、玄洋社のカシラぐらいのことしか知らなかったので面白く読んだ(実際は、頭山満は玄洋社の社長にはなったことはないとのこと)。

まあ、超法規的存在っていうかな。時代だな。孫文を大分助けている話は知らなかった(有名な話なみたい)。

この本によると結局、頭山満は人物としては面白いけれど、テロの恐怖を背景に政治家に圧力かけた自分じゃやらないテロリストの親玉ってことだよなあ。大部の作品の一部を文庫化したみたいだから、そのせいかもしれないけれど。

個人的な驚きは、初めて杉森久英の本を面白く読めたこと。途中まで読んで著者名を確認するまで気づかなかった。以前読んだ作品はなんだったのか思い出せないけれど、楽しめなかったのに(あ、天皇の料理番 (集英社文庫 111-C)だ)。

まあ、杉森久英は僕と同郷の作家で、誰かにきかされて子供の頃に読んだせいかも。読み直してみるかな。