夏への扉[新訳版]

夏への扉[新訳版]

名作の新訳版。やはり名作。翻訳もとてもいい。今よりも常に未来が好きってのも、この夏の終わりにぴたりはまった感じ。

物語の中では2000から2001年にかけてが未来なわけだけれど(原作は1957年発表)、この未来の描写を、あれもこれもないとか、それはまだできてないとか、いろいろ言いながら読む楽しみもある。銀行がネットワークになっていて、どこでも現金が引き出せるようになっている(けどATMがあるわけじゃない)、というのが新鮮に感じたり。

またいつか読もう。

昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー)

昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー)

昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー)

ひと月ほどかかって読了。読みにくいわけではなくて、まとまって読む時間がとれなかっただけ。この戦後篇に対応する戦前篇「昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)」をこれから読むつもり。

半藤さんは実は一度飲み会で隣の隣に座っていたことがあって、僕のことを覚えているわけはないけれど、なんとなく親近感。顔と声の大きいおしだしのよい人だという印象。

AppleTalkの終わり、ネットワークかあ

実は先月MacBook Proの13inchを買った。純正オプションでメモリ8Gと128GBのSSD。快適快適。

VMware Fusionを使って、CentOS5とLinux Mintを開発用に常時動かしつつ使っているけれど、まったく遅く感じるところがない。高かったけれど。

で、パフォーマンス改善があるようなのでSnow Leopardoを早速予約注文。今日届くらしい。

楽しみ楽しみと、「絵で見る日本語版「Snow Leopard」–FinderやDockもより便利に」を読んでいると、

システム環境設定の「ネットワーク」ペインで、Ethernetアダプタの詳細画面を表示したところ。Leopardまで表示されていた「AppleTalk」が消え去り、プロトコルとしてのAppleTalkサポートが打ち切られたことがわかる。なお、appletalkと applepingの2つのコマンドも取り除かれた。

おお、AppleTalk。まだサポートされていたのか。懐かしくなって、Wikipediaをしばし堪能する。初めて自分で線を引っ張って作ったネットワークは、ClassicとSE30で作ったLocalTalkのAppleネットワーク。なんていうか、感動したもんだ。EtherTalkにしたくて仕方がなかったけれど、高くてとても手を出せなかった。

当時はネットワークを使ったメインフレームのシステムを開発していたから、日常的にネットワークは使っていたけれどSNAだし。あれはなんていうか、今で言うと銀行ATMを使ってるような感じで、全然ネットワークで仕事をしてる感はなかった。まあよくわかっていなかったせいが大きいのだけど。

あ、隣にSunのワークステーションで開発している部署があって、そっちは当時(1989年頃)すでにEthenetのLANが引かれていて、しかもインターネットに繋がっていて、telnetとかkermitとかを使っていた。イスラエル国防省だかにつないで見せてもらったり(確かGopherだった)、Usenetから持ってきたオトナ画像を見せられたり。

Ethernetより速い電力線ネットワーク用の、まだ開発中の電力線モデムってのを見せてもらったのもあの頃だったか。これは普及してないな。

加齢感。

谷根千ねっとが手を離れる日は8月10日

谷根千ねっとをはじめたのが2000年6月1日。

当時はインターネットってのがまだ工房にはなくってね。なかなかいろいろなことを理解してもらうのが大変だった。

結局ほとんど僕の独断で作って公開して運営してきたんだけれど、ここ2、3年は改訂にはほとんど手を付けられないで、安定運用だけを考えてきた。

谷根千ねっとのWEBサイトは、2009年8月10日より、トライで運営することになりました。

まあ、工房のみんなも、僕も、谷根千辺りからいなくなるわけではないし、新たに運営を担っていただくトライさんも近くだし、今後とも谷根千ねっとをよろしくお願いします。

とわいえ、なんだかおこがましい感が沁みるので、題名変えようかと考えているところ。

今週の今更

「遠い夢かなった」って本心じゃないよなあ。内心苦笑だろうに。

「遠い夢」かなった…直木賞“6度目の正直”

直木賞を受賞した北村薫さん=金沢修撮影

 第141回直木賞に決まった北村薫さん(59)。

 酷な選考だった。デビュー20年。本格ミステリ作家クラブの前会長という大御所だが、この賞にはずっと恵まれず6度目の候補。今回の他の候補には、今年自ら選考した山本周五郎賞の候補者や、自分が発掘した作家もいた。「正直ホッとしました」。「遠い夢」がかなった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20090716-OYT1T00190.htm

ここ十年くらいの芥川賞、直木賞に代表されるような出版ギョーカイって、なんていうか、痛々しいなあ。