1年以上、積ん読の山に埋もれていたのを、この連休に発掘して読んだ。
いやあ、面白かった。談志=イエモトの描写が特に。高田文夫にいわれたこととしてあったけれど、イエモト根多がたっぷりあるんだから、それでたくさん書いて欲しい。
談春落語を聞いてみたいなあと感じさせる言語感覚。イエモトの言葉「落語はリズムとメロディ」というのは、こういうエッセイでも、例えば小説でも同じだろう。文章のリズム、メロディが居心地がいい。
あ、ちなみに、談春さん(1966年生まれ)は僕(1967年生まれ)とほぼ同い年。同じ東京にいて、ずいぶん違う感覚で10代終盤と20代の始まりを過ごしてるなあというのも面白かった。
一方、いくつか気になるところもある。特に気になったのは、新作落語と古典落語の区別のところ。なんだかわかりにくいなあ、そんなの関係ないよなあとか。古典も最初は新作だったわけで、古典はいつから古典になったんだとか。
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