さくらのVPSのローカルネットワーク接続まとめ

さくらのVPSを5台借りてあれこれ負荷をかけてテストしてみている。実際にテストできるようになるまではいろいろあったけれど。

ローカルネットワークは1Gbのベストエフォートがなかなかよい感じに速いと思います。きちんとチェックしてないので数字は出しませんが。VPNだとかトンネリングだとかいろいろ工夫して複数台構成をさくらのVPSのグローバルネットワーク上に構築しているならば移る価値ありだと思います。3台あればいろいろ試すこともできるし6千円弱/月の価値はあるかと。うちは某VPSを2台解約することにさっき決めました。

本登録したし今後も使いますけれど、お試し期間中はローカルネットワーク接続が使えないというのはなんだかなあとは思いました。複数同時に申し込むとしたらそれが一番お試ししたいことのはずなのに。そうそう、複数台の申し込みが面倒くさいのもなんとかならないもんでしょうか。らしいといえばらしいのですが。

注意するべき点がひとつ。
さくらのサポート情報 よくある質問:さくらのVPSで回線速度が遅くアクセスに時間がかかります。

さくらのVPSにおいて、不特定のVPS収容ホストとクライアント環境(プロバイダ等)の組み合わせにより、さくらのVPSからのダウンロード方向の通信に遅延が発生する場合があります。

 ・http,ftp,scp等でのファイルのダウンロード速度が極端に遅い。
 ・ファイルをダウンロード中に通信が切断される。
 ・ホームページの静的なコンテンツ表示に異常に時間がかかる。

上記のような現象が確認された場合、設定変更を行うことで回避できる場合があります。

このQAとは現象は違うけれど、ローカルネットワーク経由の通信で1406bytes以上のデータをやりとりできない問題が起きる場合がある。

eth0=グローバルIPのネットワークインターフェースに対しては自動的にoffload tsoをoffにする設定が入っているからこの問題は起きない。しかし、eth1やeth2を自分で追加して使う場合、つまりローカルネットワークを使う場合は自分でoffload tsoを切らないと問題が起きる場合がある=切る必要がある。

どういう場合にこの設定が必要かは明らかにされないので、さくらのVPSを借りてローカルネットワーク接続を使う場合は必須の設定ということになるでしょう。問題起きたら設定でもいいんだろうけど僕はもう自動的に全部設定すると思う。

ちなみにUbuntu12.04ではこんな感じで設定しました。

auto eth1
iface eth1 inet static
address 192.168.1.1
netmask 255.255.255.0
network 192.168.1.0
broadcast 192.168.1.255
offload-tso off

auto eth2
iface eth2 inet static
address 192.168.2.1
netmask 255.255.255.0
network 192.168.2.0
broadcast 192.168.2.255
offload-tso off

もうひとつ。関係あるかもしれない注意点。

デフォルトでインストールされるCentOS6であれこれ試行錯誤していたときに、eth1とeth2のインターフェース設定の中でMACアドレスを指定しないと、OS起動時にインターフェースが見えなくて使用できない仮想マシンがありました。

その仮想マシンがoffload tsoを明示的に切る必要のある仮想マシンだったのかどうかはもう覚えていないのです。メモも見当たらないのです。でもそうだったような気がするなあ。

UbuntuにしてからはOSがNICを見つけられない状況は起きていないし、今後CentOSを使うつもりはないので確かめることもないのです。