インドで考えたこと – 堀田善衛

インドで考えたこと」は堀田善衛が第一回アジア作家会議(1956年12月)に参加したときのことを、そのときどきに感じたことを綴った紀行。インドで考えたこと (岩波新書)

どういう本かというと、子どもたちが高校生ぐらいになったらトライして欲しい本。トライに失敗したら10年ほどおいてまたトライしてみて欲しい本。

以下、時代背景や引っ掛かりのあった部分の引用などを、この本の構成と同様にまとまりのないままに放り出しておく。
続きを読む

大地 (1) (新潮文庫)

大地 (1) (新潮文庫)
いまさら、いうまでもないのかもしれないけれど、まだ四巻中の一巻しかよんでないけれど、少なくとも一巻は傑作。

全四巻だけれども、仮に一巻だけで長編小説として完結していたとしても、傑作。

四巻読むかどうかわからないからなあ、という人は、とにかく一巻だけをブックオフ辺りで仕入れて読んでみるといい。たった100円だぜ、あいぼう。

ちなみに「ワイルド・スワン〈上〉 (講談社文庫)」とは、スケールが違って一緒にするのは失礼。時期は逆だけど、比べるなら百年の孤独 かなあ。全然違うけども、こう、なんというかスケール感が匹敵するといえばいいか。

静かな大地 (朝日文庫 い 38-5)

静かな大地 (朝日文庫 い 38-5)

最近出た池澤夏樹の文庫。世界文学を読みほどく (新潮選書)でこの小説のことに触れていて、読んでみたいなあと思っていた。
これ、池澤夏樹の最高傑作じゃないかな。

スティル・ライフを読んだのは、高校生の頃か、父親のとっていた文芸春秋だったか、中央公論だったか。
それ以来全部とはいわないけど、ずっと追っかけていて、たいてい読んでいる数少ない同時代感のあるひと。

これはAmazonで買った。