鬼降る森

鬼降る森

鬼降る森

ヤマサキさんに薦められて読んだ「火花―北条民雄の生涯 (角川文庫)」のものすごさに驚いた。こちらもスゴいと薦められて早速買っておいたんだけれど、1ヶ月ほど寝かせてしまった。

いやあ、まいった。今年一番です。今年二番は「火花」なんだけど。

高山さんが本気で書いたものなら、アパートの隣の部屋から聞こえる夫婦喧嘩の聞き書きだって読みたい。久しぶりにずっと追いかけたい作家に出会った気がする。

生まれ育った高千穂の天孫降臨神話がテーマといえばテーマなんだけれど、高山さんが高千穂を語るときのその語り口にしびれるんだな。

いいからみんな読もうぜ。

敷居をまたぐのに17年

今頃といえば今頃なんだけれど、いつかちゃんとやろうと思っていた。Pylonsを使いはじめた関係で、ついに正規表現を勉強してみる。

やり始めてみて呪文の文法になじんでくると(2日目ぐらい)、うわっ便利だぞ、とわかってきた。

今は安定稼動しているアレも、コレも直したくなる。

しかしまあ、とにかくはじめるまでの敷居が高い。

やろうと思ってやってない人はみんなそうだと思うけれど、「^」とか「$」とか「\」とかがとにかくとっつきにくい。

初めて見たのは、最初の会社でSunのワークステーションを使わされたときだなあ。17年ぐらい前か。のろい。

火花―北条民雄の生涯 (角川文庫)

火花―北条民雄の生涯 (角川文庫)

火花―北条民雄の生涯 (角川文庫)

ヤマサキさんに薦められて読んでみる。ヤマサキさんは森さんに薦められたとのこと。

すごいな、これ。出版からはずいぶん経っているけれど、僕が今年読んだ中では今のところ一番。ページを繰るごとに著者の意気込みがバンバン伝わってくる。

「火花」を読んですぐに、北条民雄の「いのちの初夜 (角川文庫)」も買ってあるけれど、なんだかもったいなくてまだ読んでいない。最初の数行を眺めただけだけれど、とても完成度が高い。

ちなみに、高山さんは最近千駄木の某スナックに出没したそうで、ミュージシャンみたいなカッコよさだったとか。カバー裏の著者近影、確かにカッコいい。

取引2000社超、倒産防止へ石川県が協議会 真柄建設破綻

んー。気になった。

 東証1部上場で北陸3県最大手の総合建設会社(ゼネコン)、真柄建設が民事再生法の適用を申請した。負債総額348億円は石川県で過去最大規模の破綻で、各地に影響は広がる。負の連鎖を防ごうと、行政や金融機関は7日、特別融資枠の設置などに動き始めた。富山、福井両県でも6月以降、大型の破綻が相次ぐ。3県の地域経済に根を張る建設業界は、景気の先行きが不透明な中、大きな曲がり角にさしかかっている。

 同社と直接取引関係があるのは約2000社で、北陸と関西に集中。石川県内だけで350―400社が直接取引で、2次、3次下請けはさらに増える。債権者集会は8日の金沢市をはじめ、大阪、東京でも開かれる。

http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080707c6b0702q07.html より