Winny二審は逆転無罪

よいニュース。 ウィニー:2審は逆転無罪 著作権侵害ほう助認めず

・著作権侵害のほう助の成立には、侵害する者が出る可能性があると認識していただけでなく、ソフトを侵害の用途で使用するようインターネット上で勧めていることが必要。
・被告は、侵害の可能性を認識はしていたが、ネット上での発言を見ても、著作権侵害の用途で使うよう勧めていたとはいえない。
・原審のように認めると、ソフトが存在する限り、無限に刑事責任を問われることになるので、罪刑法定主義の観点から慎重に判断しなければならない。

この裁判官はちゃんとポイントをふまえて、正しい判断をしたと思う。

一方で、捕まえた側のおかしな記事が最近あった。いったいどういう経緯で書かれた記事なのか、勘ぐりたくなるタイトル。
京都府警はなぜサイバー犯罪に強いのか

 サイバー犯罪に対する府警の強さについて、ある捜査幹部は「著作権侵害に警鐘を鳴らせないかという捜査員の気概と、それを可能にした当時の府警幹部の人事配置が背景にあった」と解説する。独学でネット知識を高めた捜査員と、日常的に情報通信技術を取り扱う技官の間で、緊密な連携が可能だったからこその摘発だったのだ。

 winny事件では、ある捜査員が1年近く自宅で独自に研究を続けていた。その成果をまとめた分厚い資料を手渡された当時の捜査幹部は「不可能が可能になったと思った。事件の9割以上はできたも同然だった」と振り返る。

イタイタシイぐらいにダメな雰囲気の漂う京都府警。彼らにやらせてはいけない。
記事のタイトルとは逆の印象を強く感じるのは、ITmediaの良心かも。勘ぐりたくなる。
独学した捜査員と「不可能が可能になったと思っ」てしまった困った幹部には、ちゃんと専門家について学んでもらわないと。
あるいは、ちゃんとした専門家を雇うとか(頼むからこっちにして欲しい)。

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